(仮称)千駄堀地区開発
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松戸市千駄堀の開発
松戸市総合医療センターの近くに武蔵野線の新駅(仮称:千駄堀駅)が創られようとしています。
JRは、「(仮称)千駄堀地区開発」の進捗によって新駅設置に同意するという姿勢を示しているため、必ず新駅ができるとは限りません。新しい駅ができるとしたら、それに伴ってその周辺地域の開発が進みます。
先日「千駄堀地区のまちづくり検討に関する説明会」が行われましたので、それをもとにして「(仮称)千駄堀地区開発」について現在分かっていることをまとめました。
開発エリアについて
武蔵野線の新松戸駅から新八柱駅の間にある、「21世紀の森と広場」の西側エリアが開発予定場所です。以下の地図からエリアの詳細がわかります。
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この地図に示されているように、千駄堀地区開発の対象地域は地名で言うと「千駄堀」のほぼ全域と「中和倉」の一部が含まれています。
このエリアは以下の図のように、3つのエリアと空白エリアに分かれています。
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それぞれのエリアは、
エリア1:「商業施設と住宅(高層)」
エリア2:「医療・教育施設」
エリア3:「住宅(戸建・中低層)・農地」
と性格づけられています。
空白エリアはエリア1とエリア2の境目の上部(北側)、新駅予定位置の北側です。ここは旧最終処分場だったため、有害物質等の恐れがあり利用方法は未定となっています。
エリア1については、高層マンションが林立して、その低層階は各種ショップとオフィスが入ることが予想されます。
エリア2については、開発が計画通り行われれば、どこかの大学のキャンパスが誘致される予定です。現在交渉中の大学は複数あるようですが、キャンバスはエリア2のかなり多くの部分を占めることになりそうです。周辺に研究者や若い学生が多数居住するようになれば、この地域が未来志向の明るい街になる可能性を秘めています。
また、現在松戸市総合医療センターを中心に医療福祉関係施設が多数建てられています。それに乗じて大学等の教育施設も誘致するという計画です。このエリアには、老健施設や障碍者グループホームや企業の事務所等があります。この計画が順調に進むようだと、これらの施設は10~20年後に移転を迫られることとなりそうです。
周辺道路開発について
松戸市の都市計画図によると、開発エリアの東側にある「21世紀の森と広場」を貫く道路が計画されています。
以下の図の水色の★が付いた道路が公園を貫く「3・1・2道路(馬橋五香六実線)」という道路です。
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なぜ公園を貫く構想になっているかというと、公園が計画される前から道路開発計画は立てられていたからだと考えられます。4,50年前の都市計画図にはすでに道路が計画されていました。このような事情から道路予定地と公園位置が被ってしまうということが起きているようです。
公園は分断されてしまうかもしれませんが、大きな道路計画と地区開発、新駅設置が実現すればこの地域は今以上に発展することが予想できると思います。
新しいものができ、より便利な街へと変化していくことは明るい未来のように思えます。しかし、先日行われた「千駄堀地区のまちづくり検討に関する説明会」ではこんな資料も掲載されていました。
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【将来のお住まいについて】
該当エリアの地権者対象の説明会だったこともあり、アンケート対象者はこの地区に30年以上住み続けている人が70%以上を占めています。その中で現在の場所に住み続けたいと考えている人が60%います。
開発に伴う移転や景観の変化に対する街の住民の理解を得ながら計画を進められるかが、千駄堀地区の将来を握るカギになるのではないでしょうか。
参考
- 「千駄堀地区のまちづくり検討」に関する説明会(松戸市街づくり部街づくり課)平成30年10月28日(日)
- 千葉駅松戸市とJR東、新駅設置で協議検討
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